第10章 どきどきお泊まり
類「ゆりな~開けて~」
『え、どうしたの類くん』
類「泊まりに来たよ-!」
は?
類「あれ、その顔はもしかして何も聞いてない?」
『いや、いつの間にそんな話が…』
類「ごめんごめん、僕から伝えればよかったね。ゆりなのお母さんが泊まってもいいって言ってくれたんだ-」
は?頭おかしいって!高校生の男女でお泊まりとか!ねえ、類くん?!
類「え-、けどさ-僕らが出会ったときは-ゆりなが“お泊まりしたい-”って言ってたから泊まってたらしいじゃん♡」
だから、あなたはエスパーなの???
類「ふふふ、全部顔に出てるよ♡」
『あ-もう!じゃあ顔見ないでよ…!』
類「それは無理だなあ、あ、荷物置かして」
なんでこんな急にあまあま口調になってんの…
『はあ…お母さんのバカ(小声)』
母「今なんて言った?類くんいらっしゃーい」
『ひぃ』
類「お邪魔してまーす」