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独歩吟客-囁か-

第5章 近寄らずにはいられない



ーーー···

ガチャ
「それでは行きます····!?」

ぎゅむ
「今日は私も行きます」

「!?珍しいですね。何かありました?」

むぎ
「最近構ってくれませんからね。だから行きます」

「·····可愛い人ね」

すっ
なでなで
「撫でられて喜ぶ訳はありません。···でも嬉しいですね」


ーーーー···


ガチャ
「おはようございます」

「あぁ、おは···!?」

すっ
「おはようございます。国木田くん」

わなわな
「なっ···!?··へっ!?澁澤先生··?!」

「普段の天音の様子を見に来たのさ。安心したまえ隣の部屋で仕事してるから」

「太宰なら分かりますが···澁澤先生が来るなんて··珍しくて···すみません」

「時に国木田くん。最近天音から君の匂いがついてるんだが」

ピクッ
「そうですか?」

ずごご
「天音は確かに出版社の方で雇いましたが··今は私の天音です」

「それは分かってますから御安心を(それなら先生も言えませんからね???)」

最初の頃より大人びた。

時折見える首の跡


「と··とにかく天音は先生の担当であり出版社のメンバーですからね!」
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