第6章 伍 お館様
鬼殺隊に入ってからと言うもの、私は任務を受けひたすら鬼を斬り続け二ヶ月が経った
一度鱗滝さんに文を送った返事が届く
元気そうで良かった
藤の家で鱗滝さんの返事を考えていると、白音が窓から入ってきた
「、お館様が呼んでるヨ」
『え、お館様が?』
六年ぶりだ、あの時のお陰で今の私がある
そのお礼を言いたかった
私は産屋敷家に向かった
「、元気だったかい?」
お館様は昔には無かった痣があった
病だと見て分かった
『はいお館様も…お元気そうで何よりです』
「うん。ありがとう」
だがお館様の声と佇まいはあの頃から変わっていなかった
「私が昔言ったことを覚えているかい?」
『勿論です。あの言葉が私の原動力となっています』
「私の想像以上に強く美しく育ってくれたね…、鬼殺隊の柱となってくれないか?」
『あの…入隊して間もない私がですか?』
「は鬼殺隊として私の子供達を守りその剣を振るってくれている。そしてこれからも柱としてより一層精進してほしいんだ。君は鬼殺隊の道標だからね」
そう言うとお館様は微笑んだ
『…私はお館様に従う次第です』
そして上に立つ者としてより一層努力すると心に誓った
「ありがとう、にはこれから向かって貰いたい任務があるんだ、頼んだよ」
『御意』