第5章 肆 最終選別
藤襲山
ここは一年中藤の花が咲いているとても珍しい山だ
藤の花を抜けると開けた場所が見えると三十人程がいた
「鬼殺隊入隊最終選別にお越し頂き、ありがとうございます」
小さな子供が二人いた
勇紀よりも幼いな…
そう思いながら説明に耳を傾けた
入隊方法は単純、鬼がいる山の中に入り七日後ここに戻る事
「それでは、後武運を」
そう言うと皆、山に入っていった
なるべく一週間体力を消耗しないように太陽が早く上る東へ進もうとしていた
すると早速私の前を走っていた人が叫び声を上げていた
叫び声の主は今にも鬼に喰われそうだった
初めて見る鬼はとても醜く、可哀想な生き物だと思った、息を大きく吸い込んだ
雪の呼吸 壱の型 雪紐