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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第18章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


翌朝。

襲撃された以上、ここに留まる訳にはいかない。



「朔、ここから出るぞ。いいか?」

「もちろん。義勇様となら、どこへでも」



身支度を済ませ、二人で女将の元へ。



「そうかい。訳ありとは思っていたけど……ま、困ったらいつでも来なよ。これ、あんたの給料。受け取りな」

「良いのか?」

「この辺りは下町だからね、宝石より現金があったほうがいい。ただ、スリや盗人も多いから気をつけなよ?」

「あぁ。分かった、助かる」

「義勇さん……」

「……百合」

「あの……これ、ありがとうございました。義勇さん、私……」



昨日百合に着せた外套を手渡される。


彼女の手は、もう震えていない。



「……百合。またいつか」

「はい、待っています。貴方を。どうか、ご武運を……」



うっすらと涙を目尻に浮かべる百合に手を振って、俺と朔は紫煌楼を後にした。

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