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大黒埠頭でKISSをして

第3章 3観覧車デート


3観覧車デート
いしだあゆみさんのブルーライトヨコハマが似合う街の明かりがとてもきれいになってきたころ。
私とシュウちゃんはコスモワールドに来ていた。
言わずと知れた横浜の遊園地。他にもアトラクションとかあるけど、やっぱりカップルは観覧車。
2人は観覧車に乗りこむ。シュウちゃんが「どうぞ」といってエスコートしてくれた。
少しずつ上へ上がっていく。
「高所恐怖症じゃなかったっけ?秀平」
「大丈夫だよ、梨沙が居るもん」
テレビで言ってたけど心配。予想ではてっぺんに着た途端、「怖いよぉ、梨沙」
とかって言ってしがみついてきそうだけれど。
上がっても上がっても普通にしてる。
それどころかすっと、私の手に自分の手を重ね~重ね~してくるシュウちゃん。
「梨沙、外見て。めっちゃ綺麗な夜景だね」
「うん、遠くの街まで見えるよ」
「梨沙の住んでる所も見えるかな」
「ああ、山の方に」
そう話してるうちにてっぺんになった。
そのとき、不意に右腕をひかれて左上からキスされた。
「秀平」
「好きだよ梨沙」
「わたしもだよ。好きだよ秀平」
「ずっと一緒にいて下さい」
「はい」
これがしたかったのか。なんて感動的なのだろう。
「観覧車の中で改めてこれをしたかったんだ。言いたかったんだ。定番だからとかじゃなくて、
真剣だから言いました」
「うん、わかってる」
顔を赤らめながら言うものだからこっちまで赤面してしまう。
今度は少しずつ下へ降りていく観覧車。
「ね、あとでボーリングしない?」
「いいよ!歌ではそういうストーリーだもんね」
「バーは明日の帰る時でいいよな?」
「いいよ!」
「じゃ、決まり」
秘密のデート。なんて素敵。15分くらいで観覧車を降りることが出来た。
手をつないでいる私たちを皆うらやましそうに見ていた。
「ボーリング場でカッコ付けたいんだ」
あー、隠れキザだ、シュウちゃん。そこが好きだけど。
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