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大黒埠頭でKISSをして

第1章 1みなとみらい駅で待ち合わせ


みなとみらい線みなとみらい駅改札。夏といっても8月下旬。今日は私のバースデー。恋人のシュウちゃんこと秀平くんは「俺のバースデーの時、母校の高校に一緒に久々に一緒に行ってくれたから今度は梨沙のバースデーに梨沙の行きたがっていた俺の地元でデートしたい」と電話で話してくれて今日、会うことに。待ち合わせ場所の改札にはああ、いつものネイビーブルーのスーツ、そして真ん中わけの髪型、すらっとした体格。シュウちゃん、好き。「梨沙!お誕生日おめでとう!」甘い笑顔でシュウちゃんは私を抱擁をして軽くKISSをした。
「シュウちゃん。好き」「俺も梨沙が好きだよ」
駅の客たちがわたしたちのひと夏のラブシーンを見ている。「シュウちゃん、皆みてる、恥ずかしい」
私がそういうと皆がみているのをいいことにわざと抱擁して「シュウちゃんなんて呼ぶなよ、秀平って呼べよ」
といきなりドSキャラになった。「呼ばねえと襲うぞ?」
なに!?この人、隠れキザだ!かっこつけちゃって。でも、「しゅ、秀平」私が照れながらそう呼び捨てにすると「嬉しい、ありがとう、梨沙」と言ってやはりもう一度口づけされた。「じゃ、行こうか」「うん」そして駅を後にする。私とシュウちゃんはこれから大黒埠頭、ボウリング場、そしてコスモワールドの観覧車へ行く。コンチネンタルホテルに一泊する予定で大きな荷物を預けるため、パシフィコ横浜方面の出口から外に出た。「ここ来るの久しぶり」私はつぶやいた。以前、父親が働いていた会社のビルが見えて。父とは離れて私は母子家庭で私としては何だか複雑だけれど懐かしいなあと思ったり。「横浜には何だろう思い入れがあるの。いろいろな意味で」ちょっと複雑なような切ないような表情をする私の顔を覗き込むシュウちゃん。「前、電話で聞いたけどそうだよね梨沙にとって複雑だよね。でもさ、俺とのデートした場所にしよ?」「秀平」色々察してくれていたんだ。ギュッと手を熱く握ってくれたからとても心強く感じた。横浜は私にとっていろいろな複雑な心境を抱く街だけど。シュウちゃんの横顔を見ていると、そっか横浜は過去の思い出だけの場所じゃない。シュウちゃんの地元なんだ。
そしてホテルへ着いて、2人は荷物を預けた。「これから行くとこわかってる?」「観覧車?」「それは夜のがムードあるだろ。ベイブリッジ」そういうと携帯を取り出してタクシーを呼ぶ電話をした


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