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蝶は愛されている

第2章 短編小説・ss


zmem 「チャンス」


「なぁ、エミさん。」

「はい、どうしたんですか ゾムさん?」

「エーミールって、童貞なん?」

「ブゥッッ」

「うっわっ 汚いな、急に飲んだもの吹くなや」

「あ、す、すみません···というか、なんでゾムさんがその事を···」

「グルッペンが言っとた」

「(···後で、グルッペンがトントンさんに秘密で大量のお菓子食べてたってこと言ってやろ···)というか、それを知ってどうするんですか···もしかして、他の人らにも言うとか····」

「んなわけ無いやろ、童貞って言うことは、今まで彼女おらんかったんやろ」

「···えぇ、まぁそうなりますね···」

「という事は、俺にもチャンスがあるって事や。 今んところ、まだアプローチしてる奴は居なさそうやし。」

「·あ··え?チャンス? アプローチ? 」

「まだ分からへんのか、鈍感ミール。 つまり、エーミールの事が好きなんや それに俺以外のやつもエミさんに好意持ってんで」

「え···え?」

「じゃ、そういう事で、エミさんと付き合えるよう、頑張るな それじゃ」

シュッン

「···えぇ、なんやこれぇ···」


軍に入ったら、モテ期が来ました。しかも、幹部の人で、女性ではなく、男性に··· 俺、どうなってしまうんや···?
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