第4章 ポッキーゲーム
「じゃあさっそく…」
「よろしくお願いします。」
ポキポキ、とお互いいい音を鳴らして食べ進める。一つ怖いことと言えば、誘ってから今まで変わらずの笑顔ということだ。なんとなくだが嫌な予感もする。しかし…鼻が当たりそうな距離になった瞬間ジェイドが凄い音を立ててポッキーを折った。
「…あっ、ジェイド先輩の負けですn…んんっ!?」
折ったポッキーの残りをそのまま手に持ってキスをしてきた。ジェイドからはポッキーのチョコレートの味がして、甘くていきなりのことで混乱してクラクラとしてきてしまう。舌も侵入してきて、いよいよ抵抗ができなくなってきたとき…口から離れた。
「ペロ……フフ、負けてしまいました。かなさんはお強いですね。」
「………なっ、」
「もう一回、お願いします。」
こいつ…なんて涼しい顔で恐ろしいことを言うんだ。