第1章 1話
僕の名前は岸辺露伴。漫画家だ。
週刊少年ジャンプでピンクダークの少年を連載している。
いちいち人間関係を築くのが嫌でアシスタントはとらないことにしてる。1人でも3日もあれば描けるからな。
「漫画家志望の女の子?が、僕の親戚にいるのか?」
事の発端は11月上旬。
S市内に住む母からの一本の電話だった。
「谷子ちゃんていう18歳の女の子なんだけどね、去年高校を卒業してからずっとフリーターしながら漫画スクールに原稿を送る生活なんだって。谷子ちゃんのお母さんは大学に行くなりして早く夢を諦めてほしいんだって。一人娘がこのままニート予備軍でいるのを見てらんないてのよ」
嫌な予感がする。
「それで僕になんだっていうんだ。用件を言ってくれ。原稿、途中なんだぞ」
「だから言ってんじゃない。谷子ちゃんに夢を諦めてもらって真っ当な道を進ませるのよ。あんたのところに送り込むから漫画家の厳しさ教えてやってよ。アシスタントなり雑用なりやらして」
「はあ??何を言っている?冗談じゃないぞ、、だいたい僕はアシスタントなんかとらないで有名じゃないか」
「露伴ちゃん、、貴方が普段からモットーにしているリアリティーの追求、それもこれに含まれるんじゃないの?」
「、、わかったよ!」
さすが親
それを言われちゃぐうの音も出ない
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