第3章 元人間のヴァンパイア
「それは…元人間だからか?」
「……それもあるけど、別にそういう事だけじゃない。
適当に動物の血とか吸うから大丈夫よ。」
私は出ていっての意味も込めて、ルキ兄に背を向けると…
「……っ、アリス…。」
ルキ兄が後ろから抱き締める。
「っ……ルキ兄っ。離して…。」
ルキ兄が私に触るなんていけない。
アダムにならなきゃいけないのに…。
「……っ…。ひゃ…っ。」
ルキ兄は私の首筋に舌を這わせる。
「だ、め…。ルキ兄っ…。」
「っ……アリス。俺は…。」
ルキ兄はそう言って、私の胸を下着の上から触る。
「っ…だ、め…だって…!ルキ兄…っ。」
あなたは…アダムにならなきゃいけないんだよ。
それが私の願いでもある。