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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第15章 柱合会議




「…全ては御屋形様が判断為さる事。我々は他にすべき事があるだろう。会議の続きを行う。」
悲鳴嶼の言葉で、本来の鬼の情報共有などの議題に軌道修正がされた。



話し合いがされる中、不死川は美雲のことが頭から離れなかった。
"昨晩"というと自分の屋敷から帰っていく途中で鬼に襲われたという事だ。あの時、屋敷に留まらせていたら、十二鬼月と遭遇し、命を危険に晒すことなどなかったはずだ。勝ったとは言え、何か大きな傷を負っているかもしれない。
…純粋に美雲のことが心配だった。早く顔が見たかった。



不死川の他に美雲の事を考えていた人物が1人。冨岡だ。



自分自身を柱だと思ったことはない。水柱に適した人材は他にいると思ってきた。
そして今、妹弟子である美雲が柱候補となるまで成長した。喜ぶべきところなのに、何とも言い難い感情が湧く。
柱の任務は容易ではない。命を失う確率も高い。蝶屋敷で見たあの少女に背負わせたくないという考えを抱く自身に少し困惑していた。

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