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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第12章 弟子入り志願




蝶屋敷を出てから、怒涛の任務生活に戻る。
任務を遂行して、鍛錬も怠らない。水の呼吸も"雨の呼吸"も技を研ぎ澄ます。
泡の鬼との戦いで分かった。雨の呼吸のほうが威力も速さも増す。水の呼吸から派生させた自分だけの呼吸。
水の呼吸よりも軽やかに。身体の小さい自分に合っている。動作が軽くなる分、技の威力は水の呼吸より劣ってしまうが、それは自分の身体能力と親和する呼吸で補う。



鍛錬は毎日続けた。もちろん実際に鬼相手にも雨の呼吸を使ってみたりもしたが、あと一歩何かが足りない。この呼吸を使えば、人々を守れるという自信が湧かない。
自分だけで呼吸を極めるのら限界があるのではないか。誰か、客観的に指摘してくれる存在がいたら。



鱗滝さんの姿が浮かんだが、水の呼吸を教えてくれた恩師に他の呼吸の教えを請うのは憚られる。
もう1人の顔が浮かぶ。圧倒的な強さを纏う存在___。



(…ダメ元で行ってみよう。)



そう決めると鎹鴉を呼ぶ。美雲の肩からふわりと飛んだ鴉とともに歩き出した。

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