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【鬼滅の刃】 彷徨う水面

第8章 初任務




鎹鴉の誘導について行き、初めての任務に赴く。



鬼が動き出すのは夜だ。犠牲者を出さないためにも今夜中に任務地に到着したい。足に力が入る。
鴉も美雲と組んで間もないが、美雲の様子を確認しながら先を飛んでくれているのが分かる。



休むこと無く、山を駆け抜けた。大きな岩がごろつく川辺に着く。この辺りで夜釣りをする人が毎夜消えているとのことだった。
走って来たために少し上がった息を整える。周囲を警戒する。



岩場を流れる荒々しい川の音がする。水がぶつかり合う音、しぶきがたつ音。違和感を覚えるところはないか神経を研ぎ澄ます。



水中から湧く泡の音。



そこに向かって刀を抜く。



「全集中 水の呼吸 壱ノ型 水面斬り 」



水中を走る刀。姿形は見えないが、刀に手応えある。
水面がボコボコと湧き上がった。目が赤く、鋭い牙と爪を持った鬼が姿を現わす。目には真横に刀傷が入っていたが、その傷はすぐになかったもののように治った。



「邪魔するなぁぁ!!」



鬼が一直線に美雲に突っ込んでくる。
怖気付くことなく、すかさず技を繰り出す。



「 肆ノ型 打ち潮 」



鬼の身体を斬る。しかし、肝心の急所が仕留められない。


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