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日輪を繋ぐもの【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第1章 日輪を繋ぐもの



微睡の中、隣にあったぬくもりがふとなくなるのを感じた。明け方の、ひんやりとした夜気が滑り込んでくる。



「…ん…」


うっすらと目を開けると、彼が身支度をしているのが視界の端に映る。


「…あぁ、すまない、起こしてしまったか?」


薄闇の中慣れた手つきで隊服の釦を留めながら、穏やかな声が降ってくる。


「いえ…」


蝶屋敷で医師をしていた私が、炎柱を代々務める煉獄家に嫁いで、半年になる。


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