• テキストサイズ

chocolate fondue

第2章 princess


そこには深い切り傷が刻まれていた
紅い血が流れ落ちていく

「…」

大丈夫か?と聞きたかったが、声に出すことは出来なかった

「名誉の負傷ってヤツね…」

そう言って、少女は弱々しく微笑んだ
僕は携帯で救急車を呼び、少女の傷口をハンカチで応急措置を施した

「姫…」

気がつけば、そう呼んでいた
理由は分からない
ただ、そう呼ばずにはいられなかった




/ 8ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp