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ちょっと私にはハードル高いです

第10章 恋人同士


結局、私は床に座った。黒河さんの脚の間。



「ねぇ、ちゅーしてもいい?」

「!……う…ん…。」

「フフッ…ありがとう。顔あげて?」

「…」

「ダメ、こっち向いて。」



目を瞑ったまま顔をあげる。



「フフッ…かわい……んっ…。」



触れるだけのキス。優衣が言っていた…ディープキス…されたのは1回だけ。でも…されたら……濡れてしまうから…正直怖い。



「…」

「舌入れていい?」

「!…」



私は首を横に振った。



「ダメなの?」

「だ…め…////」

「なんで?」

「…い…えない…/////」

「顔真っ赤にしちゃって…可愛い。」



黒河さんはもう1度、私の唇に軽く触れるだけのキスをした。



「好きだよ。」

「っ…/////」

「大好き。」



今度は頬にキスを落とした。



「…」

「…?」

「好きだよ。」

「!…」



微笑んでいるのに、どこか寂しそうな目をしていた…。



「なんで…そんなに寂しそうな目をするの…。」

「!…」

「…何か嫌なことでも…あった…?」

「…何も?気のせいだよ、寂しそうな目なんて」

「してる。なんで…泣きそうな顔してるの…。」



私は手を伸ばし黒河さんの頬に触れた。
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