第10章 恋人同士
月曜日。スマホを見て、ある人から届いているLINEを見て…安心するのがわかる。
【おはよ、今日大学?】
黒河さんから。
いまだに名前で呼ぶのは慣れなくて…苗字で呼ばせてもらっている。
「…ふぁっ…。」
あくびをもらし、返信をする。
【今日は大学です。講義が2つあります。】
2つの講義は優衣と被っている。
「…」
「ご飯は?」
「ん…いらない、行ってくる。」
「気をつけてね?」
今日は1限目から講義がある。9時15分から講義が始まる。2限目はなく3限目の講義がある。
電車に乗り、大学へ向かう。
*
「おはよ~!」
「!…おはよ、優衣…!」
「朝から講義は…眠い…。」
「眠い…。」
「あっ、そうだ、ピアス買ってきた?」
「!…うん、これ。」
「…え?1個しかあけないの?両耳じゃなくて?」
「…お…お揃い…のやつ…黒河さんと…。」
「!…なるほど!え、ていうか1週間のお付き合いどうなったの!?」
*
事情を説明すると、優衣が号泣していた。
「良かったじゃんんん!!え、イケメンで優しくて!?最強じゃん!」
「な、なんで泣いてるの…。」
「だって嬉しくて…良かったね。」
「よ、良かったけど…落ち着いて…。」
「ん、ごめんごめん。」
優衣がなんとか落ち着き…とりあえず1限目の講義を受けることに…。
ピアスをあけるのは講義が終わってから。