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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第8章 愛とこの熱さと温もりの意味【前編△】


「あぁ。来てくれて助かった。」

「いいよ。また何かあったら呼んで。それと___」


ハンジさんは私から離れリヴァイ兵長の元へ行き…
耳元でこっそりと呟く。


「…のこと頼んだよ。あの子、思ったより危険だから。」


その言葉にリヴァイは眉をグッと寄せて小さく頷きながら答える。


「…あぁ、分かってる。」

「ならいいけど。じゃあまたね〜、。」


にっこりと笑って私に向かって手を振るハンジさん。
戸惑いながらも軽く頭を下げて応えた。

それを見たハンジさんは寝室から出て行った。

部屋にはリヴァイ兵長と二人っきり。


「今日は休みだったよな。」

「…はい。」

「なら分かってると思うが野郎共を呼んだりは禁止だ。治るまでは大人しく過ごせ。」


それだけ言うと兵長は寝室から出ようと歩みを進める。

だけど…私はどうしても聞きたかった。

だから…行こうとする兵長の歩みを呼び止めてしまったんだ。


「…兵長。」

「何だ。」

「…どうしていけないんですか?私…の…居場所なのに…」

「…どういう意味だ?」


兵長は私に向き直り険しい表情のまま問いかけられる。

だって…どんなに傷を付けられても、そこに何も意味が無くても…
それでもあの腕の中にいる時だけは…、、、


「…自分が生きてる、ここにいるって…実感出来るのに…。」


俯いていた顔を上げて兵長を見つめれば、少しだけ目を見開いて…
「チッ…」と舌打ちをするとドアから離れ私の元へと来た。

そして目の前に立つと目線を合わせるように膝まづいて何故か手を握ってきた。


「…?兵長?」

「…これでも何も感じねぇか?」
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