第79章 家族の形$ 其の二
肉壁に包まれる満ち足りた恍惚感。
ほんの少し動いただけでも、しのぶの腟内は鋼鐵塚を逃すまいとぎゅっと締め付ける。
その感覚が何だかとても愛おしくて、自然と鋼鐵塚の口角が上がる。
本人も意識していない自然な微笑みにしのぶは心が射抜かれた気がした。
彼の顔だけを好きなわけでは無いのだが、幸せそうな彼の笑顔に不覚にもときめいてしまった。
こんな気持ちはいつぶりだろうか。
抽挿を繰り返されて、小さくしのぶの嬌声が上がる。
恥ずかしいけれど、心地がいい。
痛みを伴う行為の筈が、こんなにも満ち足りた時間になるなんて……
これが「人を愛する」ということなのだろうか。
鋼鐵塚の腰に両足を絡めて、離れまいとする。
意図せずにとったこの行動が鋼鐵塚の最後の理性の箍を外した。