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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第76章 違えし縁


壁をぶち破って現れたのは、嘴平。

続いて宇髄が合流し、柱は胡蝶を除いた八人が集結した。



「音のおっさん、アイツが鬼舞辻か!?」

「おっさんじゃねぇ!!……さぁな?この際、どっちでもいいだろ?」




伊之助、宇髄の介入により、鬼殺隊側は一度距離を置く配置に下がった。



「煉獄さん。とりあえず、無惨に吸収される前に珠世さんを救出したいです……」

「珠世さん?それはもしや、無惨の横にいる女性のことか?」

「そうです。その方が禰󠄀豆子の血の変化を調べてくれたんです」

「なるほど。となると、胡蝶の協力者というのは、彼女なのだな!」




煉獄と炭治郎の話を聞き、甘露寺、伊黒も事のあらましを理解した。


とは言うものの、この緊迫状態で、無惨の隙をつくとなると、なかなかに骨が折れそうだ。


煉獄が甘露寺、伊黒に目配せすると二人は何かを察してか、頷いている。


会話もなしに、通じあっている柱達に驚く炭治郎であったが、それと同時に焦燥感が胸を突く。


柱の仲間入りが出来ずとも、自分にも何か。


そう考えて、ますます、気が急いてしまう。


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