• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第76章 違えし縁


「しっかりなさいませ、お館様……」



あの爆発で御母堂のあまね様、ひなき様、にちか様がお館様同様に生死の境にいる。



「槇寿郎……」

「此処に……」



これが耀哉から直接聞ける最後の言葉かもしれない。



「槇寿郎。私もあまねも、もう助からない。すまないが、輝利哉を頼む。導いてやってほしい……」


「息子の教育もろくに出来なかった私には荷が重すぎます……」


「そんなことは、無いよ……君の事は白藤から聞いていたから、ある程度の事情は聞いている、よ
……身内の死を、乗り越えるのは…辛いことだ。癒えるには誰しも時間がかかる……」


瑠火が亡くなってから、浴びるように酒を飲み続けた。

要は逃げたのだ。

悲しみから。

愛しい妻のいない現実から。



逃げ続けて、柱を降りた後。

程なくして杏寿郎が炎柱に就任した。


/ 1830ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp