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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


「終いにしようぜ?白藤……」

「兄貴、本気かよ!!」


白藤に刀を向ける不死川を見て玄弥が困惑する。


「白藤は無惨を取り込んで、その上あの術師に呪いをかけられたんだ。化け物になっちまったソイツはそのままにしておけねェ……」


誰かがやらななくてはならないのなら。

俺は。



不死川の仕草をただ眺めていた。

その動きで彼が白藤を手にかけようとしているのを察した。

目視してすぐに、反射的に体が動いていた。

いや、突き動かされたのだ。



俺は……

もう、大切な人を目の前で亡くしたくない。


その一心で。

不死川の正面に立ち、日輪刀を構えた。



「化け物ではない。……白藤は俺の『恋人』だ……」

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