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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


「炭治郎……お前……その人と禰󠄀豆子。どっち守んだよ……」

「玄弥……」

「お前、言ってたじゃねぇか!!禰󠄀豆子を人に戻したいって。禰󠄀豆子を傷付けたから俺の兄貴が嫌いだって。今のお前はどうなんだよ!!」


玄弥の言葉に。

炭治郎は直接頬を叩かれたような気持ちになった。



玄弥の言う通りだ。



禰󠄀豆子を護りたいから鬼殺隊に入った。

鬼を人に戻すための薬ができないかと、珠世に協力を仰いだり、家族の為にと思っていた。



でも、鬼殺隊で任務をこなしていく中で、同期や柱達に会って。

彼女にも、治療の名目で会ったのだ。



いつしか性の対象にしてしまったのは、俺のあさましい欲望のせいだ。



叶わぬものほど欲しくなるとは、よく言ったものだ。



冨岡さんの横で笑う彼女が一番輝いて見えるのに、自分の横にいて欲しいと、思うなんて。

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