第2章 思いの交差
さとなな編
(2人が寝る少し前です。この時点で皆起きてます。布団敷き終わった後です。布団の上で向かい合わせに座って喋ってます。)
「さとみくん…ごめん…」
「え?なんで謝んの?」
「俺…リーダーなのに…今日、皆にもリスナーにも心配かけた…俺がしっかりしなきゃいけないのに…俺が…俺がもっと…」
ポロ
「なーくん…」
「俺があんな態度じゃなかったら…俺が沈んでたから…俺が…皆の足を引っ張って…」ポロ…ポロ
「なな!」ギュッ
「!?」
「そんな気負うなよ…なんでいっつも自分1人で抱え込むんだよ…リーダーだからって、なな1人が責任を感じる必要なんてどこにもないんだよ…今日の事は俺も悪かった…」
「そんな事…」
「あるんだよ…こっちこそごめん…ななに聞かれた事もちゃんと答えられなかった…」
「…」ポロ…ポロポロ
「なな…皆を頼れとは言わない…でも…せめてでも…俺を頼って…ななほどできないけど、ななが持ってる責任を半分でも背負うことはできる…」
「さとみくん…」ポロポロ…
「なな…大丈夫、1人じゃない…俺がいる」
「うん…うん…ありがとう…」
「うん…どういたしまして…」ナデナデ
「あ…てかごめん…いきなり抱きしめて…それと…ななって呼んで…」
「ううん…いいよ…まだ離さないで…」
「う…うん…分かった」ギュッ
「あと…」
「ん?」
「さとみくんにななって呼ばれるの…嬉しい…っていうか…なんか…特別みたいで…」
「じゃあ…」
「2人きりの時は…呼んでいい…?」
「うん…呼んで…?」
「なな…」
「何…?」
「なな…なな…」
「だから何?//」
「呼んだだけ…//」
「も、もう、寝よっか…//」
「うん…」
「ねえ…」
「?」
「抱きしめてていい?」
「!い…いいよ//」
「じゃ」
ドサッ
「おやすみ…なな…」
「うん…おやすみ…」