第2章 思いの交差
夕方
ジェルと莉犬は日が暮れ始めた頃に降りてきた。
皆が、お酒飲むって言い始めた。
でも、今切らしてるらしい。
俺となーくんでお酒と、それからつまみを買いに行った。俺もなーくんも、今は2人と居たくないと思ってた。だって、気まずいやん…こんな中、一緒にいる方がおかしいだろ。どんだけポジティブなんだよ…
「あのさ、さとみくん…」
隣のなーくんが話しかけてきた。
「ん?」
「どうするのが正解なの…?俺、わかんないよ…」
やっぱなーくんはそうだよな…
俺も分かんないけど、正直別に大丈夫だし、
でも、なーくんは違う。そういうのに疎いから
なんとなく、莉犬はジェルが好きなのかなー?
って思ってたから…
そりゃあ、ビックリした。でも、良かったじゃんっていう気持ちの方もあったから、俺は全然平気だけど、
「え〜と、別に、今までどうりでいいんじゃない…?深く考えても切りないし、2人が俺達に言ってくれるまで待と?」
「うん…」
とりあえずは大丈夫?かな?
「さとみくんは…さ…あーゆうの、平気な人…?」
「え…う、うん…」
「そっか…」
きっまず!
も〜、誰か〜!助けて〜!
「俺はね?正直よく分かんない…別に、気持ち悪いとか思ってないし、大丈夫なんだけど…どうすればいいんだろう…って考えちゃって、答え見つかんないのに…ほんと、訳がわかんなくなる…」
「………」
俺達は、それ以上話さなかった。
気づいたら、帰ってた。
俺は、放送の時も、食事の時も、なーくんの言葉が離れなかった。