第2章 思いの交差
さとみside
な「ほんと遅いね。2人。」
さ「うん。」
俺となーくんは幾ら待っても来ない
ジェルと莉犬の様子を見に行ってる。
なーくんが言うように、確かに
遅い。それに…
な「莉犬くん、体調悪そうだったし、大丈夫かな?」
やっぱなーくんも気付いてたよな。
いや、なーくんだけじゃない。
るぅともころんも気付いてる。
いち早く気付いたのがジェルだった。
その証拠に、なーくんはゲーム中ずっと
落ち着かない様子だった。
な「……ほんとに大丈夫かな?」
前で立ち止まったなーくんが不意に呟いた。
さ「…大丈夫だよ。ジェルもついてるし。」
ほんと、心配性。でも、俺は莉犬よりも
なーくんの方がもっと心配。
リーダーだからって、いつも1人で
無駄な荷物背負い込んで。
あった時から今まで活動を一緒にやって来たけどいつ倒れるか、不安で不安で仕方ない。何度も俺達をもっと頼って、って言ってるのにありがとう。で終わり。
絶対頼ってくれない。信頼されてない訳じゃないのは分かってる。俺達が大切なんだよな。でも、なーくんと同じくらい、いや、それ以上に俺達もなーくんの事が大切なのを分かってよ。
なーくん
俺は
あんたの事が
大切なんだ