• テキストサイズ

【鬼滅の刃】まぐわい

第1章 カナヲ×炭治郎


1
炭治郎と伊之助よりも先に
カナヲは鬼が潜むと言う屋敷の前にいた
隊員たちが何名か討伐に向かったが、
一人も帰ってきたものがいない
「そんなに強い気配はないけど…」
気配からして十二鬼月ではない

不思議に思いながら
屋敷に足を踏み入れ、気配が強い方へ用心しながら向かっていく
気配は地下に向かって強くなっていく
「ここね」
鬼がいるであろう部屋に辿りついた
刀を構えたまま、深呼吸してドアを開く
ガチャ!
「っっ⁉︎」
カナヲは目を疑った
討伐に向かった隊員達が廃人のように虚な目をして何人も横たわっている
かろうじて生きてはいるようだ
「なんだ…
次の鬼狩りは女か」
隊員達の先にいるのは妖艶な女の鬼
髪型や装いは花魁のようだ
じっとコチラを見ている
やはり強い気配はない
いつでも斬れそうなほど隙だらけだ
「こいつがこれほどの隊員を…?」
カナヲはにわかに信じられなかった

炭治郎も伊之助も来る前に倒せそうだと思い
刀を構え
「花の呼吸…!!」
斬りかかった瞬間だった
カシャン…!
カナヲは刀を落とした
「???」
カナヲは意味がわからなかった
『何故わたしは刀を落としてるの?』
何かおかしい
自分の身体が思い通りに動かない
はっと鬼に目をやると消えている
「まさか…!!!」
時すでに遅しだった
カナヲの身体は鬼に乗っ取られていた
この鬼は十二鬼月ほど強くはないが、
憑依する血気術を持つ特殊な鬼であった
一度に多くの人間を食べることができないため
憑依し操り廃人にして、自分が食べる時まで生かしておくのである

妙な感覚だった
体の自由が効かず
意識は半分乗っ取られかけている
半分は辛うじてカナヲの強靭な精神力で保っていた
頭の中で鬼が話す

鬼「女は初めてだ…
男どもはわたしが体を開けば
いとも簡単に堕ちたぞ
女ではどうかな?」

カナヲ「わたしはお前になど堕とされない!
すぐお前を追い出して必ず斬ってやる!!」

鬼「威勢がいい…
ん?お前は男の経験がないな?」

いきなり思いもよらぬことを聞かれ
カナヲは動揺した

カナヲ「なっ…!?」

鬼「経験がないまま死ぬのは可哀想だな…
ここにきた男どもはわたしが悦ばせてやったが」

カナヲはカァッと顔が赤くなるのを感じた
/ 294ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp