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【鬼滅の刃】まぐわい

第12章 伊之助×仄華(創作キャラ)


1

ある夜
女性が鬼に追いかけられ山道を駆けていた
よく知っている道のはずなのに
気が動転して走り回っている内
気づけば道の無い場所を走っていた

草木を分けて進んでいると、そこは崖っぷちだった
後ろから鬼が迫る
『あ…私死ぬんだ』
女性が覚悟を決めたその時

伊之助「オラァァァァァァ‼︎
猪突猛しぃぃぃん‼︎
伊之助様のお通りじゃぁぁぁぁぁ‼︎」

鬼の背後から何者かが叫びながらやってきて
一瞬のうちに首が落ちていた

伊之助「なんだァ、雑魚鬼じゃねぇか
すばしっこく逃げ回りやがって…」

の姿が消えると、言葉を話しているから人だと
思っていたのに、そこには猪頭があった

女性「ひっ…⁉︎」

女性は安心したのも束の間、再び身を強張らせた
そんな女性を見向きもせず

伊之助「ったく何日走らせやがるんだ…クソッ」

ぶつくさ文句を言いながら
猪頭は刀をしまい、立ち去ろうとする
とにかく礼を言わねばと思い

女性「あの…っ!」

女性が声を掛けると同時に
猪頭はその場にバタリと倒れた

女性「えぇえっ⁉︎」

女性は慌てて駆け寄る

女性「あのっ、大丈夫ですか…」

猪頭は返事をしなかったが
代わりにグウゥゥゥゥ…と大きな腹の音が鳴った

数十分後、伊之助は目を覚ました
見覚えのない天井に、すかさず刀を手に取った

女性「あ、起きましたか?」

声を掛けられ、くるっと振り返ると、
伊之助の知らない女性だった

伊之助「誰だテメェ」

伊之助は女性に敵意が無いことを悟ると
刀を置いた

女性「私はほのかと言います
あなたに助けて頂きました。」

伊之助「お前を助けた覚えはねぇ」

ほのか「鬼を切ってくださいましたでしょう?
私はあの鬼に追われていたのです。
あなたのおかげで命拾いしました。
本当にありがとうございます」

ほのかは頭を下げた

伊之助「任務を遂行しただけだ
お前のためにしたことじゃねぇ」

ほのかは顔を上げると伊之助に微笑んだ

伊之助「なんだ」

ほのか「いいえ。
お食事、召し上がりますか?
空腹でいらっしゃいますよね?」

伊之助「あぁ。そう言えば3日間何も食ってねぇ」

ほのか「それは…大変でございましたね
すぐお持ちします」

ほのかが部屋を出ると伊之助は改めて周りを見た
結構広い屋敷だが、ほのか以外の人の気配がない
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