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【鬼灯の冷徹】あの世の行い気をつけて【トリップ長編】

第6章 初めてのお使い~桃源郷編~


おはようございます、獄卒諸君。地獄にやってきて早一週間。最近やっと朝帯締め直前まで自分で用意できるようになりました。最近は袂にハンカチ塵紙に加えて襷紐も加わりました。
そんな感じで今日のお仕事は賽の河原のゴミ拾い、地獄のチップとデールこと唐瓜くんと茄子の一緒です。
愉快な仕事仲間がいて幸福ですが、何か?幸福なのは義務なんです、そんな妄想を繰り広げながら鬼のパンツの歌を歌いながら掃除する茄子を横目に私も歌いたくなって来て
「んふんふんふーんふんふ んふんふんふーんふんふー」
某なめこソングを歌いだしながら軍手を付けて河原に落ちたごみを集めておりました。
「葎華、その歌何?初めて聞いたけど良いメロディーだね。」
「あ、茄子。これはねー…なめこの歌、んふんふ歌うかんじで歌詞はないよ。今頭の中に浮かんできたから歌ってみた。」
誤魔化しつ、んふんふ歌ってみる。あくまで手は動かしながら下を向いて歌っていればキラキラした目でこちらを見る茄子と、あちゃーといった表情の唐瓜くんが目に入り
「なにそれ、オレも歌う!葎華もう一回ちゃんと歌ってくれよ!」
「あーあ、こうなった茄子は話聞かないからな。歌うのは良いけどちゃんとゴミ拾うんだぞ。」
そう言ってせがんでくる茄子に向かてフルコーラス?で高らかになめこソングを歌ってあげる。ひとりで掛け声の所も歌っていればその内茄子が代わりに声を出してくれるようになった。うん、二人で歌うと楽しいなぁ。
しまいには私も掃除の手を止めノリノリで歌っていれば
「だから二人ともちゃんと掃除しろよ、この前みたいにおしゃべりの事を鬼灯様に注意されたら目も当てらんないだろ!」
「「えー!!」」
「えー、じゃないだろ!今日はゴミの分別までするんだから早めに終わらせなきゃならないんだよ!」
「私はちゃんと手を動かしてるもん!」
ワシっと河原に落ちているズラを拾い袋に押し込んでいく、さすがに某雷様みたいなアフロはないけど結構な量のズラに笑いつつ、ふと多少の齟齬はあるけれど「三途の川で身ぐるみ全部剥がれる」と言う事を思い出しある疑問が浮かんできた
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