• テキストサイズ

悪魔様の言うとおり

第2章 生命尽きるまで


「どうして?なんで?ルゥ……っ」
「なかなか迎えに来れなくて悪かった。『慣れる』まで、時間がかかった」
「………慣れる?」




そーいえば。
雰囲気が違う。
髪が、短い。
腰まであった黒髪は、今風に短く切り整えられていて。
私服に、黒のコート。



「ルゥ?」



「あとでちゃんと説明するから。今は朧、お前に触れたい」





不思議顔で顔を上げる朧の唇を乱暴に奪って。
ぎゅう、と抱き締める。
甘くて、柔らかい唇も。
折れちゃいそうな小さい身体も。
全部朧だ。
ずっとずっと会いたくて。
ずっと焦がれた最愛の恋人。
触れたくて。
抱き締めたくて。


抱きたくて。


ずっとずっと焦がれた、朧。



「愛してる、朧」


「………朧も。私も愛してるよ、ルゥ……っ」



夢じゃなかった。
ちゃんと、いる。
ここにいる。
夢でも幻でもないなら。
もうなんでもいい。
ルゥが、いるから。
ルゥがいるならなんにもいらない。




きつく抱き締めるルシエルの背中へ手を回し。
朧もまた、ルシエルを強く抱き締めた。












「━━━━ん……っ、んぅ」



ルシエルに手を引かれるままに着いてくれば。
そこはホテルの一室で。
ドアが閉まるなりどちらかともなく、ふたりは唇を重ねた。
そのままコートを脱いで。
夢中で甘い唇を貪り。
服の上から胸を触れば、朧のいつもと変わらぬ反応。
朧の弱いところなら、知ってる。
耳。
耳を舐めてやれば、甘く吐息を吐き出すことも。
首。
首筋を這うように舌を動かせば。
次を期待して小さく跳ねる身体も。
胸。
胸に触れて、焦らすように先端だけを避ければ。
うらめしそうに見上げるその潤んだ瞳も。
足の間へと右足を差し込めば。
ねだるように足に押し付けるその、仕草も。


全てが以前と変わらぬ朧。
大好きな、女の子。


「朧」
「ん……っ、る、う━━━っ、!?」

「ごめん待てない。このまま、いい?」


服も下着もそのままに。
下着だけをずらし下から硬く滾った己自身を、宛がう。


「……いい」
「ちゃんと掴まって、朧」


/ 22ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp