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あなただけを…

第25章 ➖ひとときの➖*



(今だけでもいい…求めてほしい…)

心の片隅にそんな想いを抱きながら

私はキスを交わしながら髪を解いた。
あなたになら…全てを曝け出す
そんな気持ちを込めて…

「…はっ… サラさん…」

あなたが私の名を呼ぶ
昔を思い出す。
甘く…切ない気持ちで胸を締め付けられた

『アズール…名前…もっと呼んで…』

あなたに抱き付いて首元へすり寄る…

「…フッ…そうですか…。
 あなたでもそんなお願いをするんですね…
 …いいでしょう。サラさん」

耳元で名前を囁かれ
それだけで下部が疼くのを感じた…

『ねぇ…脱がせていい?我慢できない…』

「ここまできたんです…どうぞご自由に…」

あなたの許可を得て…
眼鏡、ネクタイ、手袋、上着など
制服を脱がせていき
ベルトに手を掛けようとした
その時……

「待ってください…ココはまだお預けです」

そう涼しい顔で言って手を退けられ
目が合う

(昔と変わらずキレイなあなたの瞳…
 大好きだったあなたの……)

『アズール……』

彼の名を読んだ後
自らの手で小物や制服を取り払い
ショーツだけの姿となった

あなたの手を引いて座らせ
私は向かいに腰を下ろす…


『アズール……』

視線が合いキスを交わし
それ以上の快感を求めて
彼の右手を自分の胸へと導く…

「…っ!…ん……」

一瞬驚きをみせたものの
“わかった“とでも言うように
小さく返事をしてくれる…

片手で胸を包み込み優しく揉みしだく
感触を楽しむ様で
揉むのに満足したのか
人差し指だけを移動しツンと尖った先に触れる

『んん!?…や!…あっ!…』

たったそれだけなのに…
電流が走ったかの様な衝撃を受ける
甘く痺れる様な感覚が全身を包み込み…
思わず唇を離し、甘い声を漏らしてしまう…

「ココがいいんですか?随分といい反応だ…」

私の反応を楽しむように
なぞる様に触れたり
そのまま指の腹で上下に摩ったり
両方の手で同じ動きや異なる動きをし翻弄する

『うぅ…はぁ…っ…アズール…アズール!』

“もっともっと“と駄々をこねる子供のように
あなたの名前を呼んでしまう…
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