第23章 ➖染まってく…➖
「あ!起きたぁ〜!ばぁっ♡
おはようサラ♪」
満面の笑みを浮かべ
私の寝ているベットに
フロイドが潜り込んでいた…
『え?なんで?一緒に寝てるの?フロイド』
「ん〜?アザラシちゃん達が
サラの話ししてて…お見舞い?」
『そう…なんだ…』
今の私は弱く…
彼の優しさに全てを吐き出し
甘えてしまいたくなる衝動に駆られる
彼はソレ受け入れてくれる…
だが、同時にソレは彼を傷付けてしまう行為
だから…隠し通すよこの気持ちは…
『お見舞いありがとう…もう大丈夫だからさ』
今出来る精一杯の笑顔を彼に向ける
「アハッ…オレを騙そうとしてもダーメ…
っ…なんで…頼らねぇんだよ…なぁ…」
そんな私の嘘を見破る彼
頼ろうとしない私の態度に
彼が泣きそうな表情で訴えてくる
(隠そうとした気持ちを読まないで!
やめて!!そんな顔で見ないでよ…
甘えてしまいそうになるから……
フロイドを傷付けたくないんだよ!)