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あなただけを…

第10章 ➖賑やかな食事➖


=大食堂前=

午前中に受けた飛行術の授業の疲れからなのか
ボーッと立ち尽くしていると
バタバタと足音が聞こえ
そちらに振り向くと同時に衝撃を受ける

-ドンっ -

衝撃を受けた反動で尻もちをついてしまい
鈍い痛みが走り痛みで表情が歪んでしまう

『っ…痛い…』

私の声に反応し
同じ様に尻もちをついたであろう見知らぬ
ネイビー髪の子と目が合う

「……って、悪い!大丈夫か?」

私に謝罪と手を差し伸べてくる
悪意は無かったものと感じ
彼の手を取り立ち上がる

『ありがとう…ごめんね…
 ちょっとボーっとしてて…』

「いや…俺も余所見してて……って、
 お前…監督生達とは別の…噂の新入生か?」

制服は皆と同じパンツスタイルで
この学園に通う美男子よりも
女子らしからぬ風貌だった為
断言出来なかったのであろうと想像できた…

『そうね…一応そうなるかな?』

(へぇ…”噂の新入生“私と“夢のあの子“は
 そう言われているのね…)

受け答えしながらそんな事を考えていた


「そうか…えーと…俺はデュース…
 デュース・スペードだよろしくな!」

『あぁ…私はサラだよ…よろしくね?」

特に敵対する必要も無いので
つとめて明るく振る舞い

彼と自己紹介を終えた所で
賑やかな話し声の主達が近づいてきた…
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