第50章 ➖秘密の魔法薬➖
「戻ったぞ!サラ!コイツ凄いんだぜ!」
「ただいま戻りました。また助けてもらえた」
『はい、おかえり2人共。
ふふっ。カリムは落ち着いてね?
そう。また動物達に助けてもらえたのね?』
「えっ!?なんでわかったんだ?」
カリムが驚きの表情をみせる
『あぁ…。
昔馴染みなのよシルバーとは…ね?』
「そうだ。サラ殿は、俺が赤子の……」
『シルバー…それ以上はストップ!!』
素直に話してしまいそうな彼の口を
慌てて塞ぎ
耳打ちする…
{それは言わないの!シルバー!
一応今は、年下なんだからね?
お願いだから話しを合わせて…)
それを聞いて
こくこくと頷くシルバーを見て
手を放す
『えーっと…。
私のが年下だけど幼なじみでね…
そうよね?シルバー…』
「そ、そうなんだ…幼なじみ…そう…」
しどろもどろしながら答えたが
カリムには特に気にする様子もなく
私達の言葉を信じた
(この子は騙されやすそう。大丈夫かしら?)
少しカリムに対して不安を覚えつつ
2人の作業を見守りながら
今度は魔法を使わずに
自身の作業も続けていた