第48章 ➖打ち明ける気持ち➖
『っ…リリアちゃん…。
伝えてみるよ頑張る…』
落ち着きを取り戻し精一杯の笑顔で答える
「うむ、それでこそサラじゃ!
お主はわしの娘だ。まず想いを伝え
ダメならまた戻って来ればいい。
次に進むも、伝え続けるも…な?
わしらはサラを見守り続け
そして…支えるからな…前を向いて…」
『そうだよね。私にはみんながいる。
私らしく伝えて、ダメでもなんでも
頑張ってみる。…頑張ってみるよ』
スッーと憑き物が取れたように心が軽くなる
本来の自身を取り戻した様に
「よし…気持ちも落ち着いたことだろうし
もう夜も更けじゃ…まだ話し足りぬかもしれ
ぬが、寝るとしよう」
『うん…今日もくっついて寝ていい?』
「この甘えため…よいぞ、思う存分甘えて」
『ありがとうリリアちゃん…』
そう言って子供をあやす様に抱き締められる
(天涯孤独…一時はそうだったけど…
父に感謝しなきゃな…
この世界にも大切な…大切な人達に
出会う事ができて…救われたよ…
ありがとう…)
そのまま眠りに就くのだった…