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あなただけを…

第48章 ➖打ち明ける気持ち➖



「愛らしい少年じゃな…わしには負けるが…」

いつの間にか帰ってきていたリリアが
そんなことを呟く


『おかえりなさい…ネージュ君ね…。
 彼人気よね?私は……』

「サラはアーシェングロットであろう?」

『えぇ。ドリンクを飲んでも叶わないけど…』

「ん?なにを諦めておるのじゃ?サラ…
 お主らしくない言葉じゃ…』

『え?だって…リリアちゃん考えてみてよ…
 この年齢差よ?それに…ね…」

「ほぉ…年齢とな?
 それのなにが諦めに繋がるのじゃ?」

『なにって…大人と子供だよ…?
 普通に考えてダメじゃない?犯罪よ……』

「確かに…。
 お主からしたら、大人と子供かもしれんな…
 だが、我らからみたらその差など
 他愛もないものよ…
 年齢などただの数字に過ぎぬものじゃ…。
 それにのおサラよ。
 お主の国では犯罪やも知れぬが、
 ここはツイステッドワンダーランド…
 国も違えば法も人種も違う。
 なにをサラは恐れておるんじゃ?」

『年齢が数字ね…。
 確かにココは私の国じゃない。
 魔法を使えない…
 人間だけが暮らす国ではではないわね。
 そうだけどね。私が恐れていること…
 あの子を失うことね。忘れられたことも。
 私は忘れられなくて、独りになっても
 彼とリリアちゃん達家族が支えだったの。
 また皆に会いたくて…戻ってきたのにな…
 アズールに忘れてほしくなかった…』
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