第45章 ➖大切な……➖
その後
彼等から服を返してもらい
手伝ってもらいながら袖を通していく…
『よし!これで大丈夫かな…?』
「サラ…コレ…返す…」
ブレスレットを差し出すフロイド
『あぁ…ソレを忘れちゃダメよね…』
「オレが付けていい?サラに…」
頷き、右腕を彼に差し出す
「サラ…ゴメン」
シュンとしてそう告げるフロイド
そんな彼を手招きし抱きしめる
『はいはい…今度したら許さないからね?
いい?もうしない?』
「…うん…しない」
『ならよし!…さて、暗い顔はやめて…
2人はラウンジ呼ばれてるでしょ?』
「そうでしたね…フロイド行きますよ」
「ん…行く…」
3人で空き教室から廊下へ出る…
2人の背を軽く、押し喝を入れる
『はい!いってらっしゃい!』
ひらひらと手を振り送り出す…
「「いってきます/ね」」
2人の声が揃い
そのままラウンジへと向かって歩みを進める
小さくなっていく彼等の背を見送った…
(あの子たちなら大丈夫ね…任せたよ…)
そう心の中で呟き、その場を後にした…