第44章 ➖交わる罪➖*
−ガラッ−
「あなた達見つけま………」
2人の影になっていたが
彼らの間から顔を出し覗いてしまった…
戸を開けた彼と目が合い
彼が口を噤む。
辺りを見渡し…散乱した制服
双子に挟まれた私を見て
察した…と、いった表情を浮かべる…
「サラさんはそうやって僕たちを……
そうですか…僕だけではなかったんですね。
…そうですよね。」
「アズール…あなた…何か誤解なさって……」
「ジェイド!弁解は結構です!
僕には一切関係ないことですからね…
あなた達がナニをしようが構いません」
「えぇ!?アズール…それってさぁ…
オレらがサラを貰っても文句ない!
って、こと〜?」
「はぁぁー…。
貰うもなにも私のものではありませんから。
どうぞご自由に……」
盛大にため息を吐き
両方の手のひらを上に向け肩をすくめ
いつもの仮面を被った様な表情を浮かべる
「それよりも…ココの処理が済んだら
2人共…ラウンジまで来てくださいね?
では、僕はこれで失礼しますよ。
…さよならサラさん」
最後に一瞬アズールと目線が合う
軽蔑しました
そんな目をしていた
冷たく、鋭いあなたの目…
直ぐに背を向け、靴音を鳴らして去っていく
大好きな彼の後ろ姿を眺めてるしか無かった…