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あなただけを…

第37章 ➖イソギンチャク➖


−シュワアアア!−

音と同時に3人を含む周りに居た生徒
数十名から頭にイソギンチャクが
生えてきていた…

「ふなっ!?な、なんじゃこりゃ〜〜!?
 頭にイソギンチャクが生えた!」

「グ、グリムもアイツと契約してたのか!?
 卑怯だぞ!」

「そう言うデュースの頭にも生えてる
 じゃねーか!」

『はぁ…君たちあの子と契約したのね』

「サラだって契約したから……」

『残念でした!あの子とはケンカ中だし…
 今のあの子となんて、死んでも契約しないわ
 …私の実力よ』

「騒がしいと思って来てみれば…
 お前らか…何やってんだ?」

「ジャック、お前も契約を……って、
 イソギンチャクが生えてないだと…」

「見た目のわりに超真面目クンかよ!」

「はあ?何言ってんださっきから…
 っつーかお前らの頭のソレ…なんなんだ?」

「コレはその……ふなっ!?あ、頭が…
 イソギンチャクに引っ張られる!」

「いでででっ! 頭がもげる〜!」

「くそっ…絶対服従って…
 こういうことだったのかっ……っ」

頭に生えたイソギンチャクに
操られる様にして歩いて行ってしまう彼ら…

「なんて間抜けな絵面だ…」

『そうね。間抜けというか…哀れ…。
 フワフワ君はジャックって名前なのね…』

「あ!お前はマジフト大会の時の!
 あの時は随分と世話になったな…」

『サラよ。
 ジャック…そう呼んでもいいかしら?
 改めてよろしくね?』

「あ?あぁ。そうか… サラよろしくな」

「ねぇ、皆んなを追いかけてみよう?」

『そうね…大丈夫。見当は付いてるから…
 あの子の魔法…どう進化したのかしらね。
 さぁ!気になるからねぇ…行こっか?
 そうだ…ジャックも行こう?』

「は?なんで俺まで…俺には関係ないだろ」

『え?お世話して”あげた”でしょ?
 借りを返したくない?』

「チッ…わかったよ…ついて行く」

『ありがとう!
 さて、皆さん行くとしましょうかね。
 私は久々に帰る事になるわね…
 2人は私について来てね〜?』


そう言って先頭を歩き
彼らを鏡舎へと連れて行く
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