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あなただけを…

第36章 ➖テスト➖


=廊下=


担任の話も終わり廊下へと出ていた…

「はーっ、終わった、終わった〜!」

「やれるだけのことはやった…
 あとは結果を待つだけだ」

「ぐっふっふ!オレ様にかかれば
 こんなテストチョロいんだゾ!」

『うん…そうよねぇ。
 簡単すぎてつまらないよね…』

「「「ヒェ!?」」」

突然現れた私に酷く驚く3人…

「い、いきなら出てくるんじゃないんだゾ!」

『あ…ごめんね…元気な声が聞こえたから
 …ついつい」

「ついついじゃないよ…わぁー…
 もう……マジでビビったぁ…。
 て、サラはどうかわかんねーけど…
 お前らいつも筆記試験の後はさぁ…
 この世の終わりみたいな顔してるくせに
 今回やたら自信あるじゃん」

「ふふーん、今回のオレ様は今までと一味
 違うんだゾ!今から”大天才グリム様”
 ”オレに勉強教えてください!”
 って言う準備しとけよ」

「残念だが…今回は僕も自信がある…
 悪いが勝たせてもらうぞ!」

「いつも赤点ギリギリで、泣きべそかいてる奴
 らが言うじゃんか…ま、オレも今回は余裕
 だったんで負ける気しないけど」

「みんな勉強頑張ったんだね」

『ふふっ…そうみたいねユウ。
 さて…随分と自信があるのね君たち
 ならさぁ、私と勝負しようか?』

「え?勝負…なんなんだゾ?」

『負けたら1つだけ言う事を聞く
 …それだけよ?簡単でしょ?』

「いいぜー!負けねーし」

「僕もだ!自信はある」

『よし…交渉成立ね?忘れないでよね?
 それじゃぁ…ユウ、みんなバイバーイ』

そう言い彼らの元を去る…

(あの自信…なにかおかしい…
 まさか…またあの子が関わってる?)

そんな事を考えながら歩いていた…

「おっ!サラこんなところにおったのか…
 お主…暇か?」

『あ!リリアちゃん!ん?暇だけど…?』

「よし!ならば行くぞ!」

私の手を引いて歩き始めるリリアちゃん

(いったいどこに…??)

無言でそのままついて行く…
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