第3章 アタラシイ?
部屋に一筋の光が入る。朝が来た合図だ。
また朝が来たのかと思うと嫌になる。
それよりなんだか懐かしい夢を見た気がする。
でもなんだったんだっけ…
覚えてないや…
とりあえず夢のことは置いといて、支度をし家を出る。
僕は一応女子高生。学校に行かなくてはならない。
「おはようございます。蕾來」
「あぁ、うん。おはよう、命都(ミコト)。」
命都は僕の幼馴染であり親友でもある。
互いに知らないことはないくらい長い付き合いだ。
「なんて辛気臭い顔していますの。そんなに嫌なら行かなければいいですのに」
「別に、行きたくないわけではない…けど…」
「じゃあ、なんですの?」
「いじめに慣れてる自分が怖いって思うようになっただけ…」