第6章 初めてのお手伝い
「こら!あんまり来実を
いじめるな」
「秀吉さんおはようございます!」
「おはよう来実」
「どうした秀吉
お前は来実を疑ってたんだろ?」
「昔の話だ」
「昔って昨日だろ…」
「大方昨日天守で何かを
見たんだろう」
「なっ!光秀お前いたのか?!」
「いや?感だったんだが
あっていたか」
「まぁそう言うことだ
来実城下に行くときは
昼頃呼びに行くからな」
「分かりました!」
「城下に行くのか?
二人で?」
「ああ信長様の命令だ」
「城下を見て安土を知ることが
私の最初の仕事らしいです」
「そういうことか
今日は早駆けに来実を
誘うつもりだったんだが…
仕方ねーな」
「早駆け…?」
「言ったろ?何時でも膝貸すって」
そう言われて昨日の馬を思い出した
「いい!遠慮しとく!」
心底嫌そうに首を降ったので
光秀は楽しそうに笑い
政宗は気に食わないのか来実と
約束をこぎつけようとする
それを秀吉が止めるのを
三成がにこにこと見ていた
「ちょっと邪魔なんだけど」