第29章 脱出

「！！何者だ！」
蘭丸は光の速度で
獲物を忍に向ける

「待って！蘭丸君
その人は私の…」
「「ズッ友なの／です」」
「ずっとも…？」
「だから大丈夫だよ」
来実の言葉でようやく
刀を収めた蘭丸
来実は佐助に目を向ける


「佐助君ごめんね
攫われちゃって…
怒られたよね？」
「いや、俺は君を
守れなかった…
こちらこそごめん
怖かったよね」
「うん、ちょっと
でもなんか攫われるの
慣れてきたかも…」
「そこは慣れちゃ駄目だよ
来実さん」


「それでどうしたの？
随分慌ててたけど…」
「っそうなんだ！！
大変だ来実さん」
ガシッと来実の方を掴む