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戦国怪奇譚
第26章 誘拐
「わっ」
グイグイと手を捕まれ
こっちだと言わんばかりに
連れていかれる
「待って!」
(佐助君…)
佐助は知り合いと話し込んでいた
来実がいなくなったことに
気づいて無い様子だ
(どうしよう…取り敢えず
この子について行く?)
どんどん人気のない場所に
連れていかれ
不信感が募っていく
「ねぇ僕、何処に…」
と尋ねようとするも
次の声の主に遮られてしまう
「よォ」
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