第24章 探索
「10日後また来い」
「えっちょっと…」
男は人混みに紛れて消えていった
「何なのあの怪しい人は」
(赤い瞳に銀髪でこの時代で初めて
見たな…色黒の人)
反物屋に戻っていると
「来実!」
「来実さんどこ行ってたの?」
「わっ2人ともごめんね
反物落としちゃって拾ってくれた人と
話してたの」
「話してた?」
(どうしよう言った方がいいかな?)
「兎に角無事でよかった」
「おーもう帰ろうぜ
ていうかこの量持って俺たちのところ
来ようとしてたのか?」
「持てると思ったんだけど…」
「自分の分だけ持ってろ」
「でも」
「来実さん大丈夫幸村なら1人で運べるから」
「お前も手伝えよ!」
「あはは!2人ともありがとう」
(矢っ張りなんの断りもなく
安土に帰れないな)
来実は行かないことを決意した