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戦国怪奇譚
第22章 春日山城
「…実に興味深い」
「?」
(そんな実験みたいな…)
「この部屋にある着物は
全部謙信様が見立てた
有り難く受け取れ
着替えてたら呼べ」
と言って出ていった
「全部って…これ全部?」
足の踏む場所もないほど
着物や帯、飾りなどが
びっしりと並べられていた
「うーん…待たせるのも悪いし
これにしようかな」
可愛らしい兎と梅の花が
施された白がベースの着物に
シンプルな紫の帯を締めた
髪は軽く櫛で梳いて
部屋を出る
「兼続さんお待たせしました」
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