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戦国怪奇譚
第22章 春日山城
「お帰りをお待ちしておりました
謙信様」
(あれ?謙信様だけ?)
「兼続部屋は用意したか?」
「はっ
でも何故女性用の部屋を…」
と言いかけると義元の隣にいる
来実の存在に気づいた
(今気づいたの?
この人謙信様しか見えてないの?)
「あの…はじめまして
大沼来実と言います
急におしかけてすみません」
(挨拶はするべきだよね…)
この男からは顔から感情が読み取れない
(佐助君と同じくらい無表情…
でも佐助君はこんなに氷みたいな
顔じゃない)
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