第21章 救出
「幸、逃げ道は?」
「もともと逃げるつもりだった
場所にはもう織田軍がいるので
此処から外に出ましょう」
と言ってさっきの隠し扉を開けた
「随分暗いな
来実足元大丈夫か?」
「何とか…わっ」
つるっと滑ると幸が支えてくれた
「大丈夫じゃねーだろ」
「手でもつなごうか?天女」
「来実に触るな汚れる」
「幸、手つないでいい?」
「おー」
(信玄様だと違う意味で危ないし
義元さんは恐れ多いし
謙信様は女嫌いだからな…
幸か佐助君につないでもらうしか…)
「あれ?そういえば佐助君は?」
「あいつなら早雲の見張りだ」
「1人で大丈夫?」
「アイツの強さ知ってるだろ?」