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戦国怪奇譚
第14章 影
「分かってるよ
アイツは俺達が敵だって
分かっても信長に密告
してねぇ
それどころか心配まで
してくれたんだ
来実がどんなやつかくらい
もう分かってる」
「来実は織田軍に世話に
なっている身…
やすやすと俺達に
身分を明かせん
そんなことはどうでもいい
何故今更来実を攫う!」
二人は来実を心配していただけだった
「…城下で噂になっていたんです
織田家縁の姫来実様は
天女のような方で
不思議な能力を使うと…」
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